輪郭は絹糸の様に緩やかでそれは触れることなくただ行先を追いながら、そしてなにもかも求めるようなことが.../ホロウ・シカエルボク
 
である、またそれは、誰が、何時、何処でといったような、様々な要因によってまるで見え方が違う―それはときによって見えないということでもある―流れて行くものに確かな形を求めてはならない、流れのままに寄り添わなければならない、寄り添えないものたちがどれだけ酷い自家中毒に陥っているか、それはひとたび彼等に触れてみればすぐに分かるだろう、彼等の言葉を聞き、彼等の書いたものに目を通してみれば、すぐに知ることが出来るだろう―否が応でも、すぐに理解することが出来るだろう―それだけそうした連中はおしまいに満ち満ちているのだ、例えばいま窓の外でいくつかの音がする、そこにいったいどんなものを認めることが出来るだろう、詩
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