輪郭は絹糸の様に緩やかでそれは触れることなくただ行先を追いながら、そしてなにもかも求めるようなことが.../ホロウ・シカエルボク
 
ならない、確かな形を持って脳髄に語りかけてくるもの、そんなものはひとをそこに縛り付けて動けなくさせるための都合のいい嘘、でっちあげだ―確かに見えるものだけは絶対に信用してはならない、確かに見えるものだけは絶対に飲み込んではならない、確かに見えるものに寄り掛かってしまったら思考は安定してしまう、思考が安定すれば、存在は凍結してしまう―変化し続けるからこそ存在は存在であり、思考は思考なのだ、だからこそ有限なのだ…骨や、神経や、筋肉が入れ代わり、劣化したり、そのおかげで純化したりもするのだ、生まれ、発達し、腐敗して行く以上、そこに寄り添うものが変化出来ない信念であってはならない、もしもそんなものに寄り掛
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