輪郭は絹糸の様に緩やかでそれは触れることなくただ行先を追いながら、そしてなにもかも求めるようなことが.../ホロウ・シカエルボク
い―なにかが到達点に達するといったような効果は絶対に望めない―だいたいこの世界はシナリオなど随時書き換えられる偏執狂的なアドベンチャーゲームみたいなものなのだ、フローチャートなんか何の意味も持たないことを出来るだけ早く理解したほうがいい、プロセスや法則は誰を何処へも導いたりすることはない、むしろ動きをぎこちなくさせていくつかの点上で勝手に果てて終いになるような夢を見せるぐらいの真似しかしない―すべて、なにもかも、あらゆるものが定形を持たずに流れているのがこの世界の本質なのだ、そのことを絶対に忘れてはならない、寄り掛かるべき真理や摂理は柔軟に形を変えながら流れて行くスライムのようなものでなければなら
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