夏の肌/
投稿者
<6>
頑丈なバスがゆく
空調が壊れてしまい
好きほうだいに焼かれながら
頑丈なバスがゆく
乗客がひとり
またひとりと蒸発してゆく
夏の下を
みえないけむりを噴きながら
頑丈なバスが走ってゆく
<夏の肌>
この 確率は
どんなだろう
あの人の肌にふれられる
この 確率は
どんなだろうか
奔放な繊細な細胞に
惑いながら
誘うような拒むような仕
[
次のページ
]
戻る
編
削
Point
(3)