連詩 「 知覚 」 よもやま野原・竹中えん・なき・夏嶋真子/夏嶋 真子
き)と名付けなさい
乳白色の記録の中でみつけた時の欠片 繋ぎ合わせる断片の一瞬 それが私
其々の断片に棲む各々の私は円へ近づき ∞の/無の独楽は青く発火する
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見えないもののなかでポルターガイストみたいな私の炎が点滅している
午前4時の信号(私たちは/、全ての生命は/異質でしかなかった)
赤青黄色、緑桃色 魂はくっきりと光を放ち滑って行く薄闇色を
掬ってだれかの呼吸音に混ぜる(ひゅうひゅう/だれか/、救って)
外気と擦れた唇は静電気を帯びて固まり 口内で膨らむ気の抜けた白い空を仰ぐ
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星状六花は
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