轆轤肉のクロニクル/人間
【骨肉期】
回線暴徒は花曇り前日に夜泣きする。
粛清の斉唱の岡崎フグメントを縫って鹿威しが外れた箍の仇を打つ。
偏光の隙間に離乳れの早贄、
難攻不落な脱脂綿の両端からスキムミルクとコールタールを吸わせて混じり合う面を象ればエゴの花咲くプロメテオーム。
硫化銅水溶液の半身浴で自惚れに溺れるフナムシ。
【霊肉期】
目覚まし時計皿を打つ雨漏りで唖鈴の禍音が鳴る。
要石の涎が朝になる。
持回りの見廻りで煮え霧吸う復員が一列に飛ぶ琵琶羽衣を経費で撃ち落として退屈を凌ぎ、
その硝煙を雲梯にして昇れば労働基準法の貯蔵根が鈴生る鍍金郷へ至る。
高野豆腐の林に果実酢の池、
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