スクランブル/こどもの/nm6
る空気を触れずにいられない核心の消せないパラフィン紙に反射する曖昧な光線を透明で吸い込むアルコール越しのパレードに身を包んでも皮膚の底から心臓のどこかが押し出してくるような気がしない。まぜこぜに、プリーズ。お願いだ。臨機応変にまぜこんできみのぼくの焦燥を完全にデリートするように見上げれば、その高さにつきぬけてしまった。
*
いろ・みえる
ぼくら
やわらかいから
くるしいので
いなおり
なおり
てをつなぐ
いろ・みえる
いろ
いろ
みえる
*
いま、見えているすべての色を水彩に。
そして輪郭をスクランブル。
[次のページ]
戻る 編 削 Point(9)