お前が世界と戦う時は/テシノ
たの肩から下ろしてほしい。
私があなたに望むのは、エコでもなければエロでもない。
憎たらしいまでのエゴである。
と、まぁここまで書いて、エコという思想も人間の大概なエゴであろうという思いに到った。
太古より、人類にとって母なる地球は挑むべきものであった。
それが今や一転し、地球は守るべきものとして人類の足枷となっている。
しかし反面、現代の日本で最も信者を獲得した宗教がエコであろう。
開祖が誰かは知らんが、足枷としては重すぎる地球を御本尊にすげ替えて、「地球のため」という免罪符を「私のため」に発行した。
種の絶滅や異常気象といった終焉の予兆を提示されなければ気付けなかった幼い人
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