お前が世界と戦う時は/テシノ
い人類。
地球とは実に気長で、かつ非常に厳しい母だったのだ。
しかしそれでも地球は私達を振り落としたりはしない。
地球はヤオコーでイケメンのエコバッグに噛み付きぶら下がっている私も乗せて回る。
大いなる母はそのように寛容であるが、そんな私の姿を見たら実家の母は泣くだろう。
お母さん、ごめん。
と、冷蔵庫を散々汚した揚げ句に懺悔で終わるのもあれなので、最後にカフカがノートの端で呟いた言葉で締め括ろう。
お前が世界と戦う時は、お前は世界に介添えせよ。
嘘はつかないよ。
私はこの世界がとても愛しいのだ。
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