だけど、そういうことって/ホロウ・シカエルボク
してきてあげる。アンタはとてつもなくさえない感じだけれど、アタシはそういうの結構キライじゃないのよ。」
ベティ・ブーを数週間(ブルーじゃない)
ボクシング・ジムに通わせたみたいな風体のその若い娘は
ちょっとばかり独自の価値観ってやつを
吹聴することに躍起になり過ぎてる感じがした
まあ
そのおかげで
俺みたいなやつも時々いい思いをするわけだけど
20分ぐらいで
女は戻ってくる
「トイレに行く?」
座りなおさずに
俺にそう尋ねる
俺は頷いて
スツールを降りる
狭い個室に二人で入り
おかしなことに
俺たちは少し照れ笑いをする
「そこ
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