労働者の赤い砂/婆娑羅翁
 




夏だからって休みは無いぜ

俺の体が垢まみれになることには変わりはないんだ

弟は幼い夢を見ている

陽炎がアスファルトの現実を教えてくれる

昨日も今日も歪んだ道を歩いていた

明日があるかは分からない

この体が襤褸切れになっても

労働だ、労働だ



     ◆◇



赤い砂漠の砂を麻袋につめて砂丘を下り

トラックに乗せて新しい麻袋を持って砂丘を上がる

赤い砂漠の砂を麻袋につめて砂丘を下り

トラックに乗せて新しい麻袋を持って砂丘を上がる

赤い砂漠の砂を麻袋につめて砂丘を下り

トラックに乗せて新しい
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