ジュリエットには甘いもの 中篇/(罧原堤)
 
まファイティングポーズかまえて誰にともなく、村社会の最初の反抗者は吉幾三、にして、アフロヘヤーで、当時斬新だった、俺は、オラは、俺は、空はどしゃぶりだ。まるで僕の心をあらわしているようだ。僕は病気なんだ。薬を飲まないと再発するといわれてるんだ。でも僕は僕なりに考えがあるので自分の判断で薬を飲むことをやめている。そのせいか、このごろ、脳みそを吐きだしたくてたまらない」
「へーえ」
「かゆいんだ! 脳みそがかゆいんだ! そんなことあたりまえ、もちろんの範囲内だ! 聞くな! だまれ! 言わすな! 黙ってきけ! 全身ふるえて脳みそ吐きだしたくてたまらないんだ! 激しく寒気して脳みそ吐きだしたくてたまら
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