イデア流星群 (想起させるものに、忠実に)/乾 加津也
な ほ わ た し は み る
こぶしと指の ふるえる収縮にあわれむ(こざかしいこびとが)
つぐないきれないあがないの
芯までおちゆく津波はたえる(絶エル)
弾をかためてノックす、る壁のおとでしか測れない部屋のたたずまいから
そむけても 視る切るきらめく鉛がある
都の人?
されるがまま視姦のされこうべ
たんぽぽでも 漂白できずに暮れおちた
十二時間が経過した
乾く むしょうに
蹴散らし 失踪しながらふりはらう
・・・・・母の呪文
い・と・し・さはよびかけるほどしおらしいって言っていた
比重のオノマトピアは狐であって つままれて
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