真夜中の箱の中/ホロウ・シカエルボク
万人はその観客になりうるのか?答えはノーだ、答えはたぶんノ―だ、すべての万人が観客として適当というものではない、それならば、なんだ?ポップ・カルチャーというものはいったいなんだ?はたまた、それ以外のカルチャーとは?もっと聞こう、カルチャーにおいて観客というものは、本当に必要なのか?それは本当に、重要で絶対な存在なのか?俺たちは他のどんな感覚とも交わることのないたった一個の個体だ、たった一個の個性であり、それだけのポテンシャルが必要とされてしかるべきいきものだ、だがしかし、それは他のなにかと自分、という対比のもとに生まれるエクスキューズではない、それはあくまで一個の個体の違う層の中だけで展開されるも
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