残 雪 小 品/るか
 
攻は
     虚の 耐え難きに 耐えず、さりとて
     無の 抱擁にも 笑顔を 強張らせて。
     
     
     境界の 刃のうえで 踊れ、
     荒涼とした 遊園地に 降雪が あった。
      
                                           
    ゆき、
       ふる、
          つもる、
     つめたい、ゆき、
           灰の 味が 
     する
     
     
     (反ー園)の、中心に 乱立していた
     複数の 十字架にも、
 
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