残 雪 小 品/るか
 

     雪は
     ふっては、
     つもった、
     既に遠い 記憶の 
     残響 
     のように。
      

     「禁じられている」
     ソレハ 猶 
     

     焼け 爛れた 唇の 
     血が、なにいろをしていた か
     覚えているものは (既に)(だが)
     五指にも  
     みた
     なかった か  
                       }  

     


   
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