遠いかもしれない、未来のはなし。/チアーヌ
ーで育ったなあ。それはそれで楽しかったけどね」
「センターで育った子はみんなそういうんだよね。まぁでもどちらにしても、15歳までだから、一緒にいられるのは」
「実は、僕も、その計画に混ぜてほしいと思うんだけど。君たちの隣に引っ越してもいいだろうか?」
「かまわないわよ、もちろん」
未来の世界では、育児は強制ではないし、子供にはそれぞれ、過去からのデータとして代々の両親の名前が記入されたデータカードが渡され、それは地球の政府も保管することになります。
エリとユージは、上手くいったパターンで、それはある程度予測されたことでもありました。
会話が途切れ、エリはふと、話し出しました。
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