夜/salco
 

月が4回笑う
腕も蒼い 目だけ映え、血も青い



 午前2時

触れようとすると
指の間に溶けるように
するりと遠ざかり逃れ出る
その身体の
肉のしっとりした曲線や
乳房の柔らかな重み
その優しい陰毛でさえも

闇の中で
ちらちらと踊る光の中で
私のすぐ傍らに熱い呼吸をして
眠るようだのに
それは囁くようであり、その甘さから
感じられる想いは
ほんの1週間前と不変であるようだのに

抱き寄せようと
少しでも手を伸ばせば
するりと遠退き、逃げ去る
その身体の
肉のしっとりした曲線や
(その総てを私は今でも熟知しているのに)
乳房の柔らかな
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