それはガラスのような音がしているけれどもガラスではない/渡邉建志
 
がする。





星空は降らせる。光の線が静かに流れている。それは息づいている。星空が降らせる光の構造のあいだを精虫が筋を残して優雅に泳いでいる。それは三匹いる。おのおのが勝手に泳いで、ひとびとは寝ている。処女も寝ている。夜。

星があり、降らせる空間の空間のなかへ立ち現させる、エレベーション、、が起こる、アスコルタ、アスコルタ、

アセンション、。泳ぐ精虫を空にみる、彼等は、光線を縫って、光線に励まされている。ひとはみていない。静かだからだ。起きていない。わたしは、あなたは、起きながら、ねていて、おきていて、見ることができる。息づいている、存在の代名詞として、確率変数の一
[次のページ]
戻る   Point(6)