ブルースは熱と湿度で少し間延びしている/ホロウ・シカエルボク
 
とは
後になってどんないいわけも使えない状況の中にいるってことだから
証なんて呼べるほど大それたものじゃないけれど
しいて言うなら作業日報みたいなものさ
特別ナーヴァスでアウトサイドな
至極個人的な作業日報みたいなものなのさ
厭味ったらしくカーソルが白い画面の上で点滅するから
そいつを出来るだけ先に歩かせてやらなくちゃ
だから今日はもう誰も電話をかけてくるなよ
ぼやくために俺を利用するなよ
ジメついた夏に厄介な情報を山積みするなよ
ささやかなことだけれど俺にはやっておかなくちゃいけないことがあるんだ
だからもう誰も俺のことを連れだそうとするなよ

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