多忙な週末/ホロウ・シカエルボク
女の身体を拭いて適当なものを着せ
エアコンを調節して女をベッドに寝かせた
吐かれることは覚悟しておこうと思いながら
念のために救急センターに電話して適当な対策があるか聞いてみた
今は大人しく寝ているのならそのまま様子を見てください、もしも、そう、青くなって震えだしたりとか、そんな状態が表れたならまたここに電話して救急車を呼んでください、と電話の向こうの男は言った
俺は礼を言って電話を切った
女はすべて出してすっきりしたのか静かに眠っていた
たぶん大丈夫だろうと判断して俺は玄関に出て
女の出したものを水で流した
夜中なので出来るだけ静かに
それが済むともう明
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)