証明(アホの戯言)/Tシャツ
 
を考えた。そして不安になるが決して口にはしないはずであった。しかし、先天的に障害を持った私にはあとどれほど時間が残されているのか全く見当がつかなく、そのことが将来の不安と相まって、つい心の不安を表してしまった。私はバイト先でフリーターのバイト仲間に将来はどうするのかと聞いた。彼は、やりたいこともない、なりたいものもない、ただ、先月辞めた会社にまたもどれないだろうか。と言った。私はとてつもない恐怖に襲われた。それは自分の将来のことや、自分の死期についての恐怖も含まれているだろうが、それとは別のものから来る恐怖があった。とても大きな恐怖であった。
 人間は、生命がこの世に生まれたときに持たざるを得な
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