証明(アホの戯言)/Tシャツ
得なかった、大きな矛盾や疑問を背負わされてしまったのではないかと思う。何故生まれたのか。何のために生きているのか。どうして死ななければならないのか。そしてそれらに何の意味があるのか。答えは意外と簡単で、そんなの知ったこっちゃない。なのだと思う。でも、それがわかっていても、その大きな疑問の闇に囚われてしまう人がいる。囚われてしまう理由は人それぞれで、普段はその闇に気づく事無く目隠しの状態で平気で歩けているのに、ふと自分が闇の中にいることに気づいてしまうと、突然歩けなくなってしまう。その闇の中で生まれて闇の中で死ぬのが人間の一生なのに、その闇から這い出そうとするのだ。
芥川龍之介の漠然とした不安が
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