滝と月/吉岡ペペロ
 
、そう言うとお母さんの背中が弾力だけになったようなそんな感じがした

そのつぎの日だった
お母さんを温泉旅行に連れてゆこうと思い顔見知りの旅行会社ということでカワバタに相談したのだった
カワバタはヨシミが勤める酒造メーカーの博物館に添乗員としてよくやって来ていた
その日ヨシミはカワバタを見つけて旅行の相談をもちかけた

このあと会社戻りますから、資料持って来ますよ、

何時くらいですか、

6時には、

あたしその時間家電屋さんにいるんです、

ヤマダ?

レモン色のとこ、

そこに持って行きますよ、

カワバタは大柄でいつも汗をかいていた
団体さんが見
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