真夜中、もやのように消えた昨日までとハエトリグモの文学性に関する考察/ホロウ・シカエルボク
 
たように折れた25頁の端
音のない部屋に居ると


俺が俺である必要すらない


暗闇の中で考えごとをしてはいけない

昔何かに書いてあるのを読んだ
悪い考えになるかいけないんだと
なにかについて考える時は
明るいところでしなさいと
だけど
悪い考えの
何がいけないのか
俺には判らない
悪い考えが
悪い結果を生むわけじゃない
考えないことよりも
考えたいときに考えた方が
少しはマシになるはずだと


そう
思うわけだ


途切れたものの尻尾は
追うことは出来ない
残されたものは
やがて動け
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