眠気と矛盾と背理法/敬語
埋め込みたくなくなったのだが、今度は何だか音が聞こえなくなった。
仕方なく必死に周りを見渡す僕に、それは意図がわからないと呟いた僕は、感覚の代わりにと、リボルバーを腰に提げた僕から借りたリボルバーを、必死に周りを見渡そうとしていた僕の眼に向けて、躊躇することなく引き金を引き、必死に周りを見渡していたかったはずの僕の眼をぶち抜き、辺り一面を砕けた球体の浮く真っ赤な水溜まりへと変貌させた。
このおかげで、必死に周りを見渡していたであろう僕は、全くもって周りを見渡したくなくなったのだが、今度は何だか何も見えなくなった。
仕方なくもう寝ることにした僕に、それでは初めから意味がなかったと呟いた
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