旅記 '04 / ****'04/小野 一縷
 
言語的に解釈し 
それを ここに提示 詩としての表現とする 
思惟蓄積の 解放からくる 脳内神経の圧迫感
柔らかい 眩暈に似た 快楽よ
私の貪欲な 表現欲を 飽きるまで 満たすがいい


醒めという特殊な 思考時間帯の奥深く 
未だ靄のかかった空白 無意識を 
見透かす時 その視線の通過音に 切り裂かれ
数千の記憶が 細やかな破片となり 飛散して 輝き 
脳裏に 映像化 高速転写される 
この不規則極まる視覚的諧調を この詩の律動としよう


ディジタル化されたディジリドゥの唸り声が舞台に響く
「ON」そう「然り」と鳴る 
不定加数の変拍子に合わせて踊る音像

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