無題/xxxxxxxxx
 

ただ、名目なんてなんだっていい
なんてことに気付いたのは、
すべて終わった後だった。
目覚めたそれを抑えながら
戦った者(僕がそうだ)、
身を委ねて、落ちていった者。
どちらが後悔が少なかっただろうか?
どちらも後悔はあった、だろう。
それでも。
どちらかしかなかったのだから。
しかしそれらどちらも、
望んだものは同じだった、と思う。
それが欲しくて、
手を伸ばしていたのだ。



今、僕はそれを手に入れたか。
否。
未だ手を伸ばしている。
――否否。
手を伸ばすことにすら、疲れている。
どこかで、
それは届かないものだって、
わかっている。
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