風車のための散文詩 /****'04/小野 一縷
ペン先のボールを操る
現在この覚醒時間流域及び空間帯域に浸り全身で感知し全身で味わう
※
耐性に対して高純度のそして最適量の物質新陳代謝によって
崩壊再構築される意識変容は情緒不安の湧出とその沈静安定の
波紋を自由に踊り乗り越えて暗く酸味の効いた眩みの臭気と溶解し
脳髄に向けて心拍速度を操作しつつ脊髄を遺伝子形状を模して
取り巻きながら急上昇する黄金率により導き出された
螺旋状の悪寒とも言える不可思議な快感を貪る
※
蝋燭の小さな火が黒々と 次々と身体に灯ってゆく 全皮膚細胞に浮き出す疹
(これは 皮膚感覚上の美の 構成経過
この体に呼吸する 多くの灯
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