夏が来ますよ/ホロウ・シカエルボク
と彼女に似合うだろうと思った首だけを選ぼうと決めて
独断と偏見で彼女の希望を否定したり肯定したりした
不思議なことに
彼女はその決定にすんなりと従った
僕の考えていることは
彼女にもある程度判るのかもしれない
首飾りのピースがみっつばかり増えたころには
僕と夏子は切っても切れない関係となっていた
まあ
他人の首は切りまくっていたわけだけど
僕たちはイマジネーションの中で素敵なセックスをした
性的表現が多用される物語は安易だなとか思いながら
それでも
責任のない射精はステキだと思った
こんなこと言ったら
いろんな人に叱られるんじゃないかなと思ったけれど
あんな
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