蛇つかいたちの行進ラスト/吉岡ペペロ
 
れど、ほんとうはなりたいのかも知れない、賭け事ってたまになれるんですよ、じぶんの選んだ台が確変に入って大当りなんかしたら、そんなことをたしか言った

片山先生はいい蛇つかいでしたよ、ぼくは蛇としてなんか気持ちよく働けてます、

きみは蛇じゃないよ、けっこう蛇つかいじゃないのかなあ、

実はそんな気さいきんしてたんです、ユキオは顔がむずがゆくなった
胸や息やのちからの行き所がなくなっていった

ぜんぶ蛇つかいなんですよ、ぜんぶ蛇でぜんぶ蛇つかい、でも片山先生はやっぱりぼくの蛇、言いかけた言葉がエンストを起こしたようになってユキオは泣いた
カタヤマがユキオの肩を強くつかんで
一回
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