続 蛇つかいたち/吉岡ペペロ
 
長のカラオケに手拍子をうっていた
ヨシミもこのなかにいるはずだ
ユキオの身長ぐらいの太さの巨大な蛇に空間という空間が占領されていた
入口から顔を赤くした所長とシバタさんが入ろうとしてやめた
巨大な蛇が舌でふたりを絡めとって店のなかに引きずり込んだ
まわりはもう全員がちいさな蛇になって巨大な蛇のすき間から吹き上げられていた
ユキオはヨシミのちいさな手を拾ってそれにフリスクを握らせその混沌に投げ入れた
まったく効かなかったがユキオはさっきのは右手だったから左手があるはずだと思った
ちいさな蛇たちが無限の粒子となって吹き上げられて巨大な蛇の姿さえ分からなくなっていた

オレが蛇つかい
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