続 蛇つかいたち/吉岡ペペロ
かいになればいいんだよ、
ユキオはなんでこんな簡単なことに気づかなかったのだろうと思った
無限の粒子を吹き上げているのは風だった
ユキオにはその風がじぶんの精神に吹く風だと思えた
魂にでも、命にでも、心にでもなく、じぶんの精神に吹く風だと、そう思えたのである
オレが蛇つかいになればいいんだよ、オレが風になればいいんだよ、どうせオレに吹いている風さ、オレの精神に吹いている風、だから、
目覚めたのか起きていたのかもよく分からなかった
時計が3時をまわっていた
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