蛇たちの天体/吉岡ペペロ
 
宙を見上げた

ユキオはカタヤマに甲高い声で怒鳴られるのを覚悟して質問したのだった
焼酎のソーダ割りをかけられるかフリスクを投げつけられるか、そんなことまで覚悟していたのだった

ぼくにもうひとりぼくがいたらなあ、

蛇つかいには蛇つかいはいませんよ、

え、蛇つかい、

上田さんは先生のこと蛇つかいって言ってるんです、ツジさんが合いの手を入れてくれた

あとひとりでもベテランが会社を辞めてしまったら、コンサルティングの契約を解かれてしまうんだ、

社長は先生にとことんやって貰うって言ってましたよ、

坂本龍馬って、こんな感じで斬られたのかもな、カタヤマはそう言っ
[次のページ]
戻る   Point(7)