ブラインドの角度を適当に変化させ続ける、言うなればそういった程度の意味しかない午前の覚え書き/ホロウ・シカエルボク
 
の要領で、どれくらいの密度でお前の中に潜り込もうとしているのかということを…ウンザリするぐらい考えなくっちゃ駄目だ、どんなことだって最初の最初はみんな、ウンザリして頭がズキズキ疼くくらいに考え込まなくっちゃ駄目なのさ…それを考え込まずに出来るようになるまでね…新しい土地を、すべての道を記憶するまで果てしなく歩き続けるみたいなもんだ、携帯のキィを見つめながらでも…迷わずにどこへでも辿り着けるまでは歩かなくっちゃ…それを覚えるまでにはたくさんの時間がかかるぜ、それが確かなものになるまでには途方もない時間がかかる…自分がなにかを知っているなんて考えはそれがコチコチに固まる前に捨ててしまう方が賢明だ、たか
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