禁弾 / ****'04/小野 一縷
 
熱い銀色の飛沫を浴びて


暗算より速い計算法
第6のとか7番目のとか もう言うな 
それらはとっくに使い古し 遅く不安定で しかも味どころか熱も無い
いいかげん17番目辺りの感覚にものを言わせるのに任せろ
愛って感覚はとっくに越してる それは12番くらいのことだ


言葉は馬だ 道具だ こうして使える
自前の道具には 病的に拘るタイプだ


馬の そのシャープな筋力 美の脚線 鋼が鈍く光る足
縮こまってブーツの中で脚が萎れちまった奴は 
ここで降りろ
救助は来ない 自由勝手に 但し這って下山しろ


分かるだろ 切れそうなんだ ここで
きみとぼくを繋ぐ理
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