詩人達の新たな旅路に向けて 〜「黄色の日」の印象的な詩のひと時〜 /服部 剛
という、筋書きの無いドラマが見えました。
「メロディ」・・・安田倫子さん
過去に求めた幸せを、呟いて、置いてゆく・・・そんな明け方の密かな思いの先に、これからの人生の新たな希望として次の舞台で、新たな次元のチャイムを鳴らすという決意と、その鐘の音が、何処か遠くから聞こえてくる気がする詩でした。
「夜の廊下」・・・柴田千晶さん
1連の(清掃車のオルゴールが秋空から聞こえポリ容器の中で生ごみは光る)というフレーズが印象的です。一人住むアパートの部屋で、夜の廊下を通り過ぎる者達の気配と雰囲気がよく伝わって来る、夜の中で(透明なエレベーターが身体を降りて
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