詩人達の新たな旅路に向けて 〜「黄色の日」の印象的な詩のひと時〜 /服部 剛
愛を交わす(ああ、とか、うう、)とか言う声は言葉に言い表せぬ、言葉以前の、本能の声でありあなたの声でありながら、私の声であるという、冷静に俯瞰する目線を感じます。
(私だって大抵はよだれを垂らしている
肺と喉と舌による発語がまだうまくできないから
あなたは私のよだれを見て
色々な言葉で修飾してくれる )
という言葉から、飾らない動物的な人間の姿が見て、そんなありのまま男と女が支えあう、愛情の在り方も見えるようです。二人の愛の授業が終わった後に、(四十六億年が経ったこの星の話をしよう)という詩のラストも印象的でした。
「ふりか
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