詩人達の新たな旅路に向けて 〜「黄色の日」の印象的な詩のひと時〜 /服部 剛
 
の日、1番多くの人が選んで読まれたこの詩には、誰もが心の中で求める(何か)があるのでしょう。僕もこの日、いろいろいい詩を読んだ中で最も優れた詩だと思います。


  私は 
  私を流れる 
  ひとすじの思い 
  空中に不思議なアーチをいくつも築き、 
  伝えたい思いとして 
  届けたい思いとして 
  どの路を通じてもあなたに交わるのだろう 


 この箇所を、朗読する時、昨日集まったそれぞれの詩人の間に密かにつながる目に見えない糸のあるのを、感じました。人と人を繋げる、詩の言葉です。詩の中盤では、鳥が空を飛翔しながら、美しい夕日から地獄坂まで、い
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