アルフォンソ・サノヴァビッチ4世についての覚え書き/salco
意図ではないのと同じである。しかも我々の魂は
可視でさえない。
だがその論理を適用すると、生きとし生けるもの、死するもの全てに魂が
存在し昇天しなければならなくなる。それについての言及が聖書にないの
は一体何故だろう。
恐らく、我々の与り知らぬところで他種生物には専任の神がおり、天国が
別途用意されてあるのだろう。では彼等の希薄な意識、又は完全に蒙昧な
無意識に照応している主が存在するとなると、我々の書籍何万冊分にも及
ぶくだくだしい認識に照応している神は、絶対者ではないということにな
る。例えばそれはハエの主に並立する、単にサイズの大きな相対的存在で
しかないということなのだ
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