酔歌 - 2 / ****'04/小野 一縷
 
句 行間 呟きから 
催淫作用が 性器のように 赤裸々と 露出している

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ああ・・・ きみ
きみがぼくに 教えてくれた 約束の秘め事
この酩酊の美味は 如何なる知性にも代え難い 
忌々しい寿命は さっさと先払いする
欲望 諦念 無意識の三角均衡が


ああ
正確な実在としての三点 
完璧な狡猾 生命機能 正常な誤作動
既に完成されていた 角砂糖のバベルの塔が 崩れてゆく
崩壊 放出 余韻の快感が 
完璧な逆三角形の経路として現れる
六芒星 呪われの星


ああ
この経路を 巡るのは ぼくの幼い心 童心
にこやかに 微笑んでいる ぼくは 今
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