酔歌 - 2 / ****'04/小野 一縷
 

ああ・・・ きみと 
ぼくの絆が 常世にあることを
罌粟が流す 白い血 その血判として ここに記そう 


そう
自我を 神秘化学的に汚辱しよう 
そして溢れて落ちる 自我の原子 
その一粒の感覚・真新しい記憶を こうして連ねてゆこう

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純銀の槍が雨と降り注ぐ
その遥か高みに琥珀色の放射線を眼から投げかける天使


おお・・・ こんな・・・ まるで
子供等が蟻の列を 朗らかに確実に踏み潰す感覚で
なんて手際良く ぼくの正気を心地好く 無邪気に弄ぶのだろう
・・・きみは


この銀の槍は なんて冷たく甘いのだろう
血潮 その意思が黎明と
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