爆発/たもつ
 
れもまた一般的なものの範囲内である
周辺の家はほぼすべてが二階建てで一区画およそ六十坪
窓がありドアがあり壁があり屋根がある
ある、ということだけがただあり、材質などは問わない


  この時点においてもまだバクもハツも爆発の兆しはない
  ただ、僕の中でバクもハツも爆発を待っている
  テーブルにケチャップが無いので店員を呼ぶ
  いつもと同じメーカーのケチャップが出てくる
  このメーカーが一番美味しい、とかではない
  ただケチャップがある
  その姿はイメージに似ている


ハツは左手に持っていたビニル袋を開け
パンの耳を事務的にバクに与える
その仕草に動
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