眠りの子は/詩片/乾いた海のような/詩片を好んだ/ヨルノテガム
 
れない変化の地点が現われた
この道しるべに「物」でも置く。

妻が、いや妻楊枝が、いや用事があったんだった、
あのかきくけこ通りをさしすせそして
はまやらわしたところで落ち合おう、今日は「雨」が
いや「雨傘」が、いや「あっ魔が差」したからカラ、
浮ついた気持ちを持て余してしまったよ
と。濡れた傘の雫に混じり
小さな首が転がり落ちた 「いきしちに!」

時折、あのまま転がっていたら と、おだんごは思う
串刺しにされ 巨大なものに巻き込まれていたかも
車に轢かれ 鍋に浸かったり
雨滴として天の唇からこぼれ落ち、
色とりどりの傘に弾かれていたのかもしれない

しかし 誰
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