眠りの子は/詩片/乾いた海のような/詩片を好んだ/ヨルノテガム
 
 誰かが私を連れ去った

ある地点のある景色の中

わたしはいつも柔らかく「在る」

このかすかな弾力を(感じていたい)

わたしは

『わたしとすれ違っていくわたし』を

背中に感じ入っている――――――

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