「詩と私」/ふるる
 
 小学校3年生の時の担任のN先生は、子供に作文や詩を書かせることによって、考える力、生きる力をつけさせるということを提唱し、本も沢山書いている方でした。
そして、授業中やそれ以外の場所で、草野新平や八木重吉などの詩を読んで下さったり、生徒がふと思ったことや感じたことを紙に書いて箱に入れておくと、学級誌に載せてくれたりしました。
 さらに、同じ小学校の音楽教師だったK先生が、合唱曲の作曲をなさっている方で、N先生が歌詞を作り、K先生がそれに曲をつけて、生徒たちに歌わせていました。生徒たちは、季節ごとの歌をいつも歌っていました。
「小鹿のようにかわいい子が春の日にやってきたんだ〜」とか
「道も
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