冬の夕暮れに便所に立つまでのひとつの乱雑な考察/ホロウ・シカエルボク
 
ける時のその喜びを
果てしない瞬間のままお前に伝えたいのさ
跳ぶんだ、跳ぶんだ、跳ぶんだ、跳ぶんだ、そこに決意があろうとなかろうと
選択して腰を深く沈めた以上は
跳ぶんだ、跳ぶんだ、跳ぶんだ、跳ぶんだ、跳べないなんて泣きごとは通用しない
跳べないのかどうか判断するのはお前がやることじゃない
お前はただ選んだことの続きを、沈み込んだ先の跳躍を
この場に曝して見せるだけでいい
怖いか、怖いのか
冬の夕暮れのように夏の夜明けのように恐ろしいのか
それが怖いならなおさらのこと飛ばなければならない
怖れが力になるのには幾時間かの期限がある
それが過ぎるともう何
[次のページ]
戻る   Point(1)