冬の夕暮れに便所に立つまでのひとつの乱雑な考察/ホロウ・シカエルボク
要だというのだろう
間違えるなよ、ここに書かれているのは決して言葉通りのことなんかじゃないぜ
俺が求めているのは羅列という現象からやってくるカタルシスそれのみかもしれない
書こうとしているものと残そうとしているものは別のこと
手段として正解というものですらないのかもしれない
開けるべき扉だと思えばとことん開けてみるだけのことさ
真昼の月の輝きはそこに存在していないわけではなくて
俺たちの目に見ることが出来ないというそれだけのこと
いつだって月は月であり
俺たちの生きている場所がどんな時間であろうとやつには関係がない
まるで
まるで暗闇に向かう長い跳躍
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