京阪と鉄塔/捨て彦
惚れてんの?なんかオカシイで?」
「別に、オカシイ事ないやん。」
「いや、オカシイってお前。なんでそんなにトモコに肩入れすんねん」
「そ、それは、なんつーか・・・」
「マサ、お前、そんな如何わしい女にくっついてても、エエことないって。自分を大事にせえへん女って、どっかオカシイんやって」
「カズキまでそんな言い方せんでもええやろ」
「いや、おれはお前のこと思てゆうてんねん。ああゆうタイプにのめり込んだらアカンて。電車で見たやろ?トモコのおれらに対して媚びた目線。お前みたいな素直な奴、適当に使われて捨てられるのがオチやって」
「おれもそう思うわ。やめとけってマジで。なぁ。お前も見たやんけ
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