京阪と鉄塔/捨て彦
んけ。京阪で見たやろ?やっぱ、そうゆう女やってんて、トモコは。」
「・・・・・・・・・・・・」
「カァー。お前はほんまに思い込みが激しくてかなわんなぁ。そんなに惚れてもうたんかいや」
「惚れたとか、そういうんとちゃう」
「惚れとうやないか!アホかお前!」
「なぁマサ。おれもノブも、お前のため思てゆうてんねんからな。誰も、お前、別に嫉妬してゆうてるわけちゃうで。あのケバ女みたいに(笑)いや、ほんまにトモコがええ女やったらな、おれらかて冷やかすけどな。ほやけど、今回はほんまや。冗談でゆうてるんとちゃうて。マジでお前のため思て、ゆうてんねんからな」
「・・・・・・・・」
「おい、マー君・・
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